ミック・ロンソン ランキング!

ミック・ロンソン Play Dont Worry

1975年発表のセカンド・ソロアルバム。前作はポップな歌物アルバムといった趣だったが、本作は「ギタリストらしさ」を前面に出し、ハードさを増したアルバムという印象だ。前作の彼のボーカルは時々ボウイと錯覚するほどであったが、本作ではロンソン自身の歌唱を確立している。オープニングの「Billy Porter」は妖しいポップナンバー。ラストは間髪入れず二曲目の「Angel No. 9」になだれ込む。「Angel No. 9」は彼の在籍した末期モット・ザ・フープルでも演奏された。米カントリーロックバンドのピュア・プレアリー・リーグの楽曲だが、見事に英国的ハードロックに仕上げている名カバー。「White Light / White Heat 」はヴェルヴェッツのカバー。これまたロンソンのギターの唸るヘビー・ロックとなっている。タイトル曲「Play Don't Worry」はアコギのオープニングから盛り上がっていく。「Hazy Days」はコーラスが美しい爽やかな曲。個人的なベストトラックは「Empty Bed」。伊シンガーのクラウディオ・バリオーニの曲にロンソンが英語の歌詞を作詞したもの。中間部のメランコリックかつ甘美なアレンジはさすがロンソンといったところだ。LP時代でのラストの「Woman」でもロンソンのギターソロを堪能することができる。ボーナストラックではロンソンの歌う「Soul Love」が聴くことができる。ボウイの歌うそれよりポップで、中々イカしている。本作に参加したメンバーには、イアン・ハンター、マイク・ガースン、トレバー・ボルダーといったおなじみの面子も。本作発表後ロンソンはボブ・ディランの「ローリング・サンダー・レビュー」に参加、その後はプロデュース業やハンター・ロンソンバンドなどで、生前のサード・ソロ発表はならなかった。生前のソロがわずか二作というのが惜しい。本作と前作「Slaughter On 10th Avenue」はまぎれもなく英国ロック史における「名盤」である。 Play Dont Worry 関連情報

ミック・ロンソン ロック・パラスト 1980 [DVD]

1980年のライブ録画です。もっと早くに観たかったです。今まではYoutubeで細切れで観ていました。何で今頃とも思いますが、他にもあるなら早く発売して欲しいとも思います。DVDもCDも購入してしまいました。良かったです。by 小宮山隆央 ロック・パラスト 1980 [DVD] 関連情報

ミック・ロンソン Heaven & Hull

 このアルバムは1993年にミックが亡くなるまで、彼がが生前録りためていた音源をまとめたものでデヴィッド・ボウイやイアン・ハンターという彼の旧友がゲスト参加していました。 スタートの『Don’t Look Down』はサビまでじわじわと盛り上げていき、サビではコーラスが入ることによって曲が一気に広がる感じがします。しかし、なんといってもやはりミックのギターが存分に楽しめるのが一番のポイントですね。ミックは他のアーティストのプロデュースも担当したりしていますが、音のバランスの良さはさすがだと思います。このアルバムははっきりと前に出てくる音でありながら、聴いていて疲れるようなことがない絶妙のサウンド・プロダクションがされています。 続いての『Like a Rolling Stone』は超有名なボブ・ディランのナンバーですね。ボブ・ディランのバージョンも結構ロックぽいのですが、ギターがギンギン鳴っている分ミックのバージョンの方がさらに華やかですね。原曲の良さを損なわずに、非常にうまくミックの持ち味を出しています。聴いていて単純に盛り上がります。 『When the World Falls Down』は目立ちはしませんが、じわっと染みてくるメロディがいいですね。それまでの弾きまくってきたエレキ・ギターをアコースティックに持ち替えての『You and Me』はギターのみのインスト曲ですが、この完成度が素晴らしい。哀愁漂う寂しげなメロディのこの曲を、全く飽きることなく最後まで聴かせるこの能力はさすがとしか言いようがありません。大好きな一曲です! 小気味のよいビートとサビのメロディが、セックス・ピストルズを連想させる『Take a Long Line』はロカビリーの風味がまぶされたパンクのような楽しい曲です。心なしミックのヴォーカルもパンクっぽくて微笑ましいです。 タイトル通りのゆったりとして温かな『Midnight Love』に続いて、遂にきました、ブリティッシュ・ロックの歴史の中でも必ず上位にランクされる名曲、『Allthe Young Dudes』。もう切なさ、熱さ、そしてロックンロール・スピリットのすべてが揃った奇跡のような1枚です。このアルバムではイアン・ハンターがヴォーカルを担当していますが、やはり私は彼のヴァージョンが一番好きです。本当に多くのカヴァーが存在するこの曲ですが、イアン・ハンターほどこの曲に命を吹き込めるヴォーカルはいません。イアンは音域も広くありませんし、特別歌が上手いということもないのですが、この曲とはなにかのマジックが起こるのでしょう。少しメロディをアレンジしているのも、違和感なく気持ちいいです。 決して歴史的名盤!というようなアルバムではありませんが、何度も聴きたくなる温かい魅力に満ちたアルバムです。まずはミックのギター、そして『All theYoung Dudes』という名曲に触れていただきたいと思います。 Heaven & Hull 関連情報

ミック・ロンソン フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート~エクステンデッド・ヴァージョン【3DVD/日本語字幕付】

どれもいいんだけど、白眉は「アンダープレッシャー」かなあ。涙じわっときます。フレディとあまりカンケーないけど「すべての若き野郎ども」も感動的。いかにフレディという存在が大きかったか、ということがよくわかるメモリアルコンサートです。クイーンを一時的にでも聴いたヒトすべてに勧められます。 フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート~エクステンデッド・ヴァージョン【3DVD/日本語字幕付】 関連情報

ミック・ロンソン Slaughter on 10th Avenue

                                        「僕のジェフ・ベックだ!!」とボウイに言われたミック・ロンソンボウイがインタビューで言っていました。ミック・ロンソンのギターは何といっても「イギリスは悲しい」といった音が現されているとしか思えません。選曲もジェフ・ベックの影響があると思いますし、ジェフ・ベックの昔のアルバムを聞いているとそっくりさんを感じるときもあります。ボウイの「世界を売った男」あたりのミック・ロンソンのギターはなんとも痛快、宇宙を描いているギターになっています。そのロンソンの一作目です。プレスリーの Love Me Tender も Slaughter on Tenth Avenue も焼き直しですが、名曲の仕上がりだと思います。Music Is Lethal も原曲からの素朴さをイギリスで仕上げて美しい仕上げです。嵌ると抜け出せない良さがあります。ご注意願います。                                          Slaughter on 10th Avenue 関連情報




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