岡山健二 ランキング!

岡山健二 革命

2枚目「ファンファーレと熱狂」リリース後、andymoriは留まることなく、ライブで幾つもの新曲を披露してきた。しかし、バンドの勢いが加速しているなかで前任ドラマーが脱退。そして期せずして起こった3.11以降、音楽シーン自体も異様なムードに包まれている。音楽の力が、シビアに問われている。そんな抗いようのないダメージをバネに、心の底から鼓舞するような確かなメッセージ性を兼ね備え、3枚目のアルバムが完成した。「革命」。それはandymoriの新たな旅立ちと決意である。勢いのあるリズムやアンサンブルはそのままに、伝えるための言葉が選ばれ、歌声とメロディーはより洗練されている。客観性を帯び、皮肉の効いたモチーフも削られているおかげで、予測不能なインパクトは薄くなったが、広く誰にでも届く歌が多い。「Weapons of mass desutruction」といったタイトルをはじめ、「革命」「Peace」などは言葉に以前と全く違う手応えを感じた。「投げKISSをあげるよ」で見せる無邪気な無敵さもまた新しい。もっと言えば、明らかに前を向いている。ときには歴史を遡るように、どこか懐かしい心象風景を切り取ったようなこれまでの歌と、向いている方向が違う。現在進行形の自分たちの旅、そして自分たち以外の誰かの、その未来さえ想っているような優しさをも、感じられるのだ。このバンドはもっともっと大きくなる。新ドラマーを迎え、よりタフになったサウンドと、歌うべき明確な言葉たちを引き連れた新たな一歩。andymoriの起こした一陣の風は、誰かの心を潜り抜けながら、ずっと未来へと続いていくだろう。革命はまだ、始まったばかりだ。 革命 関連情報

岡山健二

1stと2ndの衝撃が強く、そこでファンになった一人です。3rdで方向性が変わったっていうのはみなさんのいう通りで、「光」でも「革命」の流れを汲んでるなって感じてました。個人的には疾走感あふれる攻撃的で、どこが危うい感じのサウンドが好きなので、初めてこのアルバムを聴いたとき、「あぁなるほど前評判通りだな」って思ってしばらくは聴いてなかったです。でも、私生活で疲れていたときにandymoriの曲を全曲ランダムで再生してたら、耳に残るのは「インナージャーニー」や「シンガー」、「クラブナイト」でした。最初聴いたときは別に個性がある訳でもない、普通のアルバムだなとしか思っていなかったけど、そのとき繰り返し聴いて、やさぐれてる心を包み込んでくれる優しいアルバムなんだって思いました。今までのイメージが先行しすぎてたから、そんなよさにも気づけなかったのかも。これからさきずっとこの方向性でいくのかなんてわからないけど、andymoriは攻撃的なサウンドも鳴らせるし、優しいサウンドも奏でられる、それでいいんじゃないかなって思います。 光 関連情報

岡山健二 宇宙の果てはこの目の前に

andymoriラストアルバム「宇宙の果てはこの目の前に」。なんとなく聴くのが恐くて逃げていた。音楽性の変化、突然の解散、そしてその戸惑いが消えない中、先刻、小山田壮平が洒落にならない怪我を負ったことを知った。複雑な感傷に襲われて、余計なことも考えた。まだ冷静じゃないかもしれない。でも、今聴くしかないと思って、このアルバムを聴いた。逃げてる場合じゃないと思った。アルバムは最後の作品らしく、終わりの歌や諦めの歌、旅立ちの歌ばかりだった。いつのまにか、遠くのシュールな景色を見せてくれた小山田の歌は、手を伸ばしたら届きそうな距離を歌っていた。歌声も、バンドの音も優しくて、寄り添ってくれているように温かかった。包み込まれるように、その音楽の世界に浸った。 1stや2ndで刻んだ興奮とは違えど、僕らが抱える想いや痛みが詰まった、とても素晴らしいアルバムだった。何も心配いらないぜと歌ってくれて、無意味に心強かった。「teen's」の馬鹿みたいな気持ちを歌にしてくれて嬉しかった。でも、これで終わりなんて、やっぱり残念だとも思えてしまった。もっと聴きたい。ライブでも聴きたい。小山田にまたギターを掻き鳴らしながら歌って欲しい。どうしようもなくandymoriの音楽が愛しくなった。僕はこのアルバムを聴くたびに、このどうしようもない感情を思い出すんだろうか。なんだか、永遠を手に入れたような気がして切なくなった。だけど、そんな風に思えるバンドに出会えたことは、間違いなく幸せな経験だったと思う。ありがとうandymori。 このアルバムも、過去の作品も、これからまだまだ、たくさんの人に愛されて欲しい。素晴らしいバンドです。生涯を掛けてオススメします。 宇宙の果てはこの目の前に 関連情報



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