チャーリー・マリアーノ ランキング!

チャーリー・マリアーノ ミラー

 原盤は1972年の米アトランティック・レコード(SD1608)。プロデュースとミキシングは同レーベルの御大アリフ・マーディン。録音はれっきとしたNYの同レコーディング・スタジオ。メンバーは商品情報にあるので省略。 小子は約30年前に輸入盤中古LPを買って持っており、今でも愛聴盤の1枚。本CDは未購入。レコード・カバーの中袋にはカラー印刷で同レーベルのLP商品が紹介されている。レス・マッキャンの「Invitation to Openness」、アイザック・ヘイズの「In the Beginning」、ユーゼフ・ラティーフの「Suite 16」などの今では珍しい垂涎盤が掲載されているが、要するにそういう時代の音楽だ。 マリアーノは言わずと知れた、もともとは50年代から活躍してきたバップのアルト奏者で最近、物故した。日本が誇るバンド・リーダー兼ピアニストの秋吉敏子と一時結婚していた時期に日本でもツアーを行ったことで、日本のバッピストにも多大な影響を与えたことで知られている。マイルス・デイビスと同様に60年代後半よりロックとインド音楽に傾倒、70年代は欧州で主に活躍し、ドイツの実験的ジャズ・ロックバンド「エンブリオ」や、オランダのヤスパー・ファントフの「ポークパイ」その他、そしてエバーハルト・ウェバーの「カラーズ」などに参加し、その音楽傾向の幅を一気に広げた。 ところが、である、この時期の彼の活動は当時、日本のジャズ・ジャーナリズムからは徹底的のこき下ろされるか無視されまくっていた。曰く「黒人はそうでもないが、白人がアジアや中近東音楽にはまると、だいたい頭がおかしくなる……」(マリアーノに対する当時の雑誌記事より)だとよ。 本作品はそうした傾向が最も最良の形でアルバムに収められた最高作であると断言する。どんな素晴らしい音楽が詰まっているかは聞けば判るのだが、試聴できないのが残念である。   ミラー 関連情報

チャーリー・マリアーノ チャーリー・マリアーノ・プレイズ

ナベサダにも多大な影響を与えたマリアーノの実に渋い演奏です。 チャーリー・マリアーノ・プレイズ 関連情報




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