小嵐九八郎 ランキング!

小嵐九八郎 川崎山王町 小嵐家の台所―都会でできる田舎暮らし

2000年発刊の本である。丁度私が千葉に家を建てる為に特急電車でワッタカッタと行き来をしている時だった。きっと身の周りで只で或いは只に近い状態で手に入る、少なくともスーパーで買うのではない食材が気になっていた頃だ。読み返してみると、本当に食べ物の事しか出てこない。どぶろくから始まり、身近な野草の一番旨い食べ方。へぇ〜、ドクダミの葉の天麩羅が野草の中で一番旨いんだ...。明日葉はやはり、御浸しだよな。ハコベまで食べるか!?味噌、納豆、魚の干物に漬物。そして、旨いものは自分の手で育てるに限る!とベランダ野菜へと発展する。農業の専門家では勿論無いが、カラダに染み付いた野菜作りが伺える。随所に出て来るの絵は奥さんの工藤紘子さんの手によるもの。中々良い味だ。この本が何故今手元に残っているか?その理由は絶品の塩辛造りにある。この本は本屋では買えないので、敢えてここではマル秘情報を公開するつもりは無いが、これが一度造ってみたくて持っていた。片づけモードで整理していたが、読み返して見て本棚へ逆戻りの一冊だ。 川崎山王町 小嵐家の台所―都会でできる田舎暮らし 関連情報

小嵐九八郎 蜂起には至らず-新左翼死人列伝

著者自身、社青同解放派の元活動家で逮捕歴もある人物ということで、興味深々読んだ。差し障りがあって、一部書き辛い所があったようだが、ほぼ全体を通して自分の気持ちに正直に書かれているという印象を持った。なかなか勇気のいることだと思う。永田洋子さんには、「さん」をつけたくないとか、革マルの考え方はどうしてこう傲慢なのかとか・・・。私はこうした時代の後の人間なので、大変興味深く読めたが、当時を生き抜いた方には、掘り下げが浅く感じられるかもしれない。何せ、27名を扱っているのだから・・・。人によっては、とても一冊でも語り尽くせない方もいらっしゃる訳で・・・。そうした意味から、私はこの本は「新左翼入門編」としてはいいのではないか、と思う。もっと知りたくなった方は、その党派なりその個人について、更に調べたらいい。全体を通して、著者の真摯な態度に好感が持てた。 蜂起には至らず-新左翼死人列伝 関連情報




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