ヨーゼフ・カイルベルト ランキング!

ヨーゼフ・カイルベルト ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》/他

「新世界より」についてですが、重厚な演奏ではあるものの所々荒さが見られるところもあり、指揮者の解釈といえばそれまでかもしれないですが、もっと金管が出て欲しい部分やもっと音を伸ばして欲しい部分などがあります。(あくまで個人の主観でしかありませんが・・)それでも、演奏としてはメリハリがあり聴き応えがあります。(第4楽章の最後でものすごいテンポアップになるのですが、これはこれで面白くケンペ/BPOやドラティ/RCOと同じものを感じます)あえてこれをオススメするほどではないですが、安価なので「新世界」好きの方であれば持っていてもいい1枚ではないかと思います。 ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》/他 関連情報

ヨーゼフ・カイルベルト フルトヴェングラー その生涯の秘密 [DVD]

 どのくらい前になるかは知らないが、初めてフルトヴェングラーの指揮する姿に接したときは、本当にびっくりした。指揮ぶりが独特である、という人は他にもいるけれど、これほど変わった指揮は見たことがなかった。類例がない。よくあれでオケがついていけるものだと、妙な関心もしたりした。 このディスクは、以前出ていたLDと同じものだが、オリジナル・ネガフィルムからのテレシネということで画質音質、特に画の方のクオリティがかなり向上している。その点ありがたいが、いくつか問題点もある。 まず、ケース裏面の曲目紹介が相変わらず間違っている。LDの頃からこれだけ時間が過ぎているのだから、この程度はちゃんと訂正しておいてほしい。それからチャプターの打ち方だが、この点はAの方がよかった。語りの部分にまったくチャプターがついていないのは不便である。例えば、フルトヴェングラーがソロを弾くブランデンブルグ五番についてのヨアヒム・カイザーの素晴らしい解説、これがチャプターで出てこない。解説を聞き、それから演奏に触れると私などはなおさら魅了されるのだが。 以前と変わらぬ妙な字幕も考え物だが(サイズだけは変わっている)、しかし、それでもなおかつ、このディスクはフルトヴェングラー・ファンにとって貴重な一枚だ。見ていない人はもちろん、すでにLDを持っている人にも勧められる。 蛇足だが、私の好きな演奏を挙げておくと、先に言ったブランデンブルグの五番とブラームスの交響曲四番、最終楽章のリハーサル。両者とももちろん抜粋だが、前者はEIのCDより音がいいように聴こえるし、後者の気迫というのはリハーサルとは思えない、むしろ本番でも滅多に聴けない迫真性で、これに惹き込まれない人がいるとは考えにくい、凄絶な演奏である。もちろん、ゲルハルト・タシュナーの顔が見える戦時中の第九やマイスタージンガーの前奏曲も貴重だ。 フルトヴェングラー その生涯の秘密 [DVD] 関連情報

ヨーゼフ・カイルベルト ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&第6番《田園》

四十数年前、テレフンケンレコードの25センチLPを買い求めて聴いて以来、この演奏は私の運命鑑賞の原点となっている。数々の名演と呼ばれるものを聴いてきたが、カイルベルトの運命は未だ色褪せることがない。揺ぎ無い着実な歩みと懐の深さ、そして堂々たる風格を感じさせる。また4楽章の燃焼力においても申し分がない。最近では聴かれなくなったタイプの演奏ではあるが、いかにもこれぞベートーベンといった趣きである。田園は派手さのない地味な演奏であるがじっくり耳を傾けると素朴ながら滋味溢れる佇まいである。まさにのどかな田舎の空気におだやかな喜びを感じながら逍遥するような気分が感じられる。雷鳴・嵐から喜び・感謝に至る流れも大向うをねらうことなく素直に表現され好ましい。運命を☆五つ 田園を☆四つとしたい。 ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&第6番《田園》 関連情報

ヨーゼフ・カイルベルト フルトヴェングラー「情熱のロマンティスト」(通常盤) [DVD]

本編もさることながら、2枚目のDVDにはフルトヴェングラーを知る人々、未亡人や元楽員などのインタビューが2時間近く収録されている。西ドイツで作られた本編は1986年のものだが、インタビューは2000年代に入ってから日本人によって行われている。おそらくDVD発売にあわせた企画と思われる。本編を訳した人がインタビューと字幕も担当しているようで、時折聞こえるドイツ語も流暢だし、字幕も秀逸。 フルトヴェングラー「情熱のロマンティスト」(通常盤) [DVD] 関連情報

ヨーゼフ・カイルベルト フルトヴェングラー「情熱のロマンティスト」(初回出荷盤) [DVD]

フルトヴェングラーの指揮するベートーベンの第5交響曲を聴いて以来、たいしてクラシックに興味の無かった私が豹変。最近ではクラシックのCDばかり買うようになった。だいたい器楽演奏を聞いて泣く感性なんてカケラも持ち合わせていないはずの私が、彼の指揮するベートーベンだけはどうしても目頭が熱くなってしまう。楽団員を戸惑わせることもあったと言うことで「振ると面食らう(フルトヴェングラー)」なんてシャレもあるぐらい独特の指揮棒の振り方をするとの事。今回、初めてこのDVDで彼が指揮する姿を見ることができた。機械的にタクトでリズムを取るのではなく、何か音楽的霊感を楽団員との間でやり取りしているようだ。テルミンの演奏者をちょっと思い出したり。彼は何か「気」のような波長を送ることができたのではないかと思ったりもする。指揮するだけでなく、タクトを通して音楽を「受信」していたのではと言われたりもするフルトヴェングラー。もっと凄い話になると、彼が指揮台に上がらずとも、他の指揮者の演奏に彼が顔を見せるだけでオーケストラの音が変わってしまったという。現在、残念ながら入手は困難のようだが、機会があればこのDVDは観ていただきたいと思う。 フルトヴェングラー「情熱のロマンティスト」(初回出荷盤) [DVD] 関連情報




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